労働問題

懲戒処分の種類と選択基準を企業法務弁護士が分かりやすく解説

1 懲戒処分とは?(1)懲戒処分と根拠  懲戒処分とは、企業活動にとって極めて重要な職場規律・企業秩序を維持するために、服務規律や秩序違反に対する制裁として行われる不利益措置のことで、一種の秩序罰(制裁)です。懲戒処分の種類には、訓告・戒告・けん責(譴責)などの注意処分から、減給、

会社がリストラ(整理解雇)をする場合に注意すべき点を企業法務弁護士が解説

1 リストラとは?  リストラは、「restructuring(リストラクチャリング)」の略語で、元々の意味としては事業の「再構築」を意味します。しかし、事業の再構築の際には人員整理を伴うことが多いことから、日本企業でリストラという場合には、人員削減≒整理解雇のことを指すことがほとんどです

従業員が休業する際、休業補償はどこまで行わなければならないのか、労災保険との関係は?弁護士が徹底解説

従業員が、業務上の怪我や病気(業務災害または通勤災害などの労働災害)で療養のために勤務することができず、会社から給料(賃金)が受けられない場合、その休業が4日以上に及ぶときには、4日目以降について休業(補償)給付の支給を受けることができます。この労災保険法に基づく休業補償給付は給与の6割相当額を基

就業規則の作成、変更の注意点と届出の方法を企業法務弁護士が分かりやすく解説

1 就業規則とは何か?(1)就業規則とは  就業規則は、労働賃金の計算方法や所定労働時間、時間外労働、休日その他の労働条件等を基本的には「事業場ごとに」定めたものです。労働者を常時10人以上雇用している事業場がある場合には、使用者には就業規則の作成と届出が義務付けられています(労働

始末書の求め方、提出を拒む社員への対応等を弁護士が解説

令和に入り働き方改革もすすみ、働き方の多様性がすすむ一方で、会社の経営をしていくに当たっての秩序やルール維持は、いっそう必要性を増していくことになりそうです。そしてその秩序・ルール維持の一つとして、始末書が挙げられます。今回は、どのような場合に始末書を求めて良いのか、この始末書の内容で良しとしてい

雇用契約書は必要なものなのか、何を書けばいいのか、雇用契約書を基礎から弁護士が徹底解説

会社・事業主が従業員を雇用する際に用意するものの中に「雇用契約書」があります。企業の労務管理等人事部の方はこうした契約書に注意を払っていらっしゃるかもしれません。しかし、そもそもこの雇用契約書は必ず締結しなければならないものなのでしょうか、雇用契約書にはどのような事項を記載しなければならないのでし

従業員との最後の手続きである離職票の交付、離職理由の書き方等について弁護士が解説します。

従業員が退職するとき、あるいは従業員を解雇したとき、その本人が請求してきた際には「離職票」を発行しなければなりません。しかし、この離職票をめぐって従業員と会社との間でトラブルが発生することも少なくありません。離職理由の書き方によって元従業員は受け取ることができる失業給付の基本手当の給付日数や支給開

TOP